悠々燗々について。

燗酒向き純米カップ酒「悠々燗々(ゆうゆうかんかん)」をリリースしました。
29BY純米五百万石、玉櫻のレギュラー純米酒です。


【お酒について】
フタを開けると、番茶のように色づいたお酒が入っています。今までのカップ酒とは違うので驚かれる方もいらっしゃると思います。玉櫻の純米酒は熟成させた後、無濾過で出荷しています。熟成過程で滋味を蓄え、趣を増しながら色づいていきます。

熟成酒を冷やして飲むのはおすすめしません。常温でもお飲みいただけますが、お燗をする事で真価を発揮します。 一口目は素っ気なく感じられるかもしれませんが、飲み進めるに従い、滋味の豊かさを感じていただけます。

不思議とお腹も減って、料理を食べたくなります。 邑南町産のお米から生まれた、温かいご飯のような包容力を持つお酒です。ですから様々な料理と相性良好。和食はもちろん、お好きな料理と共にお楽しみください。


【純米燗酒を広めたい】
カップ酒は、地元では多くの店舗で扱っていただいています。そのため玉櫻と言えば紙カップの普通酒を思い浮かべる方が多いようです。 地元では主に普通酒を販売し、県外へは純米酒を販売する...多くの酒蔵がこのような販売形態となっており、玉櫻も例外ではありませんでした。

蔵としては、お燗した純米酒の素晴らしさを伝えたい一方で、地元の方には慣れ親しんだお酒だから、という理由で普通酒を造り続けてきました。しかし、玉櫻はどういう蔵でありたいかを考えて、純米酒のみを造る事に決めました。

純米カップ酒「悠々燗々」は、地元の島根県邑南町における玉櫻のイメージを、普通酒から純米酒へと変えるきっかけとなる商品になれば、と思っています。変わったという事を伝えるため、パッケージデザインを今までとは全く違うものにしました。


【カップのデザイン】
この度リリースした純米カップ酒「悠々燗々」には、今までの玉櫻のカップ酒とは異なるという事を強調するため、イラストラベルを採用しました。

イラストを描いてくださったのは、広島市在住のデザイナー、オリシゲシュウジさんです。「田舎っぽさ、力強さ、燗酒、ゆったり感」をキーワードに、クマが燗酒を飲んでいるイラストになりました。造り手兄弟のイメージもあったのかもしれません。

悠々燗々は、「悠々閑々(悠々緩々)=ゆったりとしている様子」にお燗酒の要素を入れた造語です。慌ただしく落ち着かない世の中ですが、お燗酒を飲んで、心が自然と和んでいただくことを願っています。

各種SNSへアカウントを作成しました。

Facebook、Instagram、YouTube、Twitter、LINE、へ玉櫻酒造アカウントを作成しました。

心地よく酔えるように。

契約栽培米を100%使用しています。
1995年に、地元農家さんと酒米委員会を結成しました。当初は一部のお酒に契約栽培米を使っていましたが、現在(2020年)は契約農家さんも増え、全てのお酒に地元産契約栽培米を使用しています。

単一品種で仕込んでいます。
原料米由来の味の違いを楽しむため、できるだけ単一品種のお米で仕込んでいます。使用品種は、ラベルや裏貼りに記載されています。

完全発酵させています。
醪をしっかり発酵させ、お米がお酒に成りきった段階でしぼっています。

ブレンドは行っていません。
調和をとる事よりも、素直で特徴的な味わいが楽しめる事を優先しています。

無濾過です。
お酒が持って生まれた風味を大切にしています。炭素濾過や中空糸での限外濾過等は一切行っていません。

熟成させています。
蔵内タンクで熟成させています。時を経て、色濃く滋味豊かな味わいに育ったお酒は、お燗する事で真価を発揮します。(生酒など、一部のお酒は熟成期間無しで当年度産を出荷しています。)

醸造年度毎に出荷しています。
裏貼りに醸造年度を記載しております。BYとはBrewery Yearの略です。たとえ同じ規格のお酒でも年度毎にお米の出来が違い、味わいも変わってきます。その年々の味わいをお楽しみください。

お酒一覧